米国で80%以上の住宅の屋根に使われている材料

アスファルト製の屋根用柿板がアスファルトシングルと呼ばれるもので、元々はフェルト紙の両面に良質のアスファルトを塗布し、表面に色砂を圧着した素材です。現在はそのほとんどがフェルト紙から耐久性の高いファイバーグラスに置き換わっています。本場はアメリカで、1860年代に考案されたと言われ、優れたコストパフォーマンスと機能性の両立で、今ではアメリカ・カナダにおいて住宅の80%以上の屋根に施工されていると言われています。

アスファルトシングルの施工例
アスファルトシングルの施工例

アスファルトシングル施工中
アスファルトシングル施工中;柔らかい素材

劣化の原因と耐用年数

アスファルトシングルは、米国で多く使われているので、米国での耐用年数と寿命を調査しました。 The Partnership for Advancing Technology in Housing 略してPATH、(ハウジングに関する技術共同体)という組織が、ある程度のデーターを公表しています。(英文) それによると;
 「アスファルトシングルの耐用年数は、劣化の要因、地域的な要因によって変わり、平均的な耐用年数を言うのは難しいがおよそ20年です。 しかし地域を指定しての耐用年数を調査した結果はあって、米国において寒い気候のところは、暑い気候の場所より長いというデータがあります。」 
地域の例を挙げると; 
アリゾナのフェニックスは、14年、ミネソタ州ミネアポリスでは19.5年、ペンシルバニア州レディングでは20.8年
です。 これらの地域の年間気温のグラフを示したものが下図になります。

アリゾナ州フェニックス
アリゾナ州 フェニックス
の年間平均気温
ミネソタ州ミネアポリス
ミネソタ州ミネアポリス
の年間平均気温
ペンシルバニア州レディング
ペンシルバニア州レディング
の年間平均気温

そして、その地域の1日における寒暖の差が大きいところほど短くなっています。 1日の温度差があるとアスファルトシングルは、非常に時間に伸縮をしなければならず寿命は短くなります。 また水、水分は2つの意味でアスファルトシングルの劣化を促進します。 ひとつは、水、水分がよって苔、カビの繁殖をさせ劣化させるというものです。 もう一つは、冬、または寒冷地では、アスファルトシングルに侵入した水分が凍る、溶けるを繰り返し、徐々にアスファルトシングルに損傷を与えることにより劣化が起きます。 

日本では、1日の寒暖の差が、30℃以上になる地域はないですが、アスファルトシングルの劣化は、米国の各地域と同じように起こります。 そしてその原因も米国と同じなので、ペンシルバニア州レディング市と東京の年間の気温を比べてみると各月の一日の最高平均気温は、レディング市と東京都は、そんなに変わらないのですが、最低気温が、レディング市の方が夏は2度から3度秋、春、冬は、5度ぐらい低いです。 つまり1日の最高気温と最低気温のさが大きいことを示しています。レディング市で20年の平均寿命があれば、東京で施工した場合、20年以上耐用年数があるのではないでしょうか?

米国で最も良く使われているアスファルトシングルの耐用年数は
20年以上30年ぐらい